人事給与システムとは、その名のとおり、どの企業にも存在する人事情報(従業員の入社年度・年齢・部署・等級・勤怠状況など)と給与情報(給与・賞与・諸手当・各種保険料など)を統合して管理することのできるソリューションです。
ここでは、人事給与業務をこれからシステム化したい、これまで使っていた人事給与システムを刷新したいというユーザのために、人事・給与関連業務にありがちな問題点と、それらの問題を解決するための製品選びのポイント、オススメのソリューションについてご紹介します。
日常的に定型的な業務が多く発生する、人事・給与業務。「毎回の定型業務にかかる時間をなんとか短縮できないか」「紙の書類やExcelファイルで人事情報を管理しているが、必要な情報の参照・更新が非常に面倒」「定期的に必要となる帳票の作成をもっと簡単にできないか」と感じつつも、毎日の業務に忙殺されている方は多いのではないでしょうか。
「定型業務を効率化したうえで、より積極的な人材マネジメント戦略に踏み込みたい」といったニーズもあるでしょう。

しばしば発生する労働関連法規の改正。従業員の採用規定や就業規定をこれらの法改正に常に対応させることは、企業として非常に大切なことですが、実際に業務やシステムを対応させておく作業は決して容易なものではありません。最新の改訂内容にキチンと対応できているか、将来の法改正に対応できるのだろうかといった不安をお持ちではないでしょうか。
また、「個人情報保護法」への対応など、人事・給与業務においても、IT統制・内部統制の強化は非常に重要なポイントです。「内部統制といえば財務業務」という意識から、人事給与業務における内部統制への取り組みが後回しになっていませんか。
人事管理・給与管理業務につきものである機微(センシティブ)な個人情報は、慎重に取り扱わなければなりません。社内に適切なセキュリティ体制が整っていない場合、個人情報の取り扱いには、漏えいなど様々なトラブルの不安がついてまわることになります。
また、人事管理・給与管理業務に必要な情報が様々なシステムやマシンに散在している状態では、それらの情報の管理・運用に大きな無駄が発生するだけでなく、深刻なセキュリティリスクを抱え込むことにもなりかねません。


人事給与システムを導入することで、これまで、紙ベースの手作業や、独立した複数のシステムで管理していた情報をまとめて扱うことが可能になります。多くの製品は「人事給与システム」としてパッケージ化されていて、人事情報と給与情報とを簡単に一元管理することができるようになっています。
システムを導入することで、登録したデータを、人事・給与間で個人情報を共有化でき、作業の大幅な軽減ができます。アルバイトやパート、シフト勤務など様々な雇用形態・勤務形態に対応した就業管理システムと連携させることで、給与情報も一括して扱えるものもあります。
例えば、「人事奉行」「給与奉行」(株式会社オービックビジネスコンサルタント)では、就業管理システム「就業奉行」とあわせて利用することで、様々な勤務形態までを含めた人事情報を一元的に管理することができます。人事奉行で登録した人事情報は給与・就業奉行のどちらからも使用できるため、二度三度と入力する手間が不要になります。
人事情報と給与情報とがシームレスに連携する「SMILE BS 人事給与」(株式会社OSK)は、自由項目の設定や履歴管理機能により、社員の職種や資格、人事考課などの履歴が容易に参照でき、人材の有効活用を促進します。
事業規模が拡大していくにつれ、戦略的な採用や配置戦略がますます重要になってきます。人事給与ソリューションには、増大する定型業務を効率化するだけでなく、社の将来を見据えた計画的・戦略的な人材配置をサポートする機能が備わっているものがあります。
システムを導入することで、人事構成の把握や人事管理がしやすくなり、人事情報の全てを俯瞰して見ることができるため、新しいプロジェクトが発足する際の人員配置にも困りません。
また部署や、プロジェクトに欠員がでた際も、所有資格や過去の実績を条件として指定することで、候補社員を選定することが可能です。
異動後の人員配置をシミュレーションできる「人事奉行」「給与奉行」(株式会社オービックビジネスコンサルタント)は 戦略変更などに伴う人事異動の準備や、人員適正配置の参考にできます。
「ADPS 戦略人事統合システム」(カシオ計算機)は「基準日シミュレーション機能」により、将来の配置シミュレーションも行え、さらに「組織図シミュレーション」機能を利用することで、異動計画立案にも威力を発揮します。
「SMILE BS 人事給与」(株式会社OSK)は、多彩な管理項目で社員情報を管理ができ、必要な人材、適材適所の人材を条件指定で絞り込むことによって、今後の人員配置の際の判断資料として活用できます。

人事・給与業務を遂行する上で避けて通れないセンシティブな個人情報は、厳密なセキュリティ体制のもとで取り扱わなくてはなりません。内部統制を確立するうえでも、適切なセキュリティ機能を備えた製品が必要です。
特に、人事給与システムが扱うデータは、機密情報であり、社員の個人情報です。ログ管理機能で、誰が、いつ、どのデータを管理し、情報漏えい、情報の改ざんに備える必要があります。また、閲覧者にも権限設定を行い、閲覧、出力、登録などの細かい設定が必要になります。
「ADPS 戦略人事統合システム」(カシオ計算機)では、システム内に存在する各種ログを統合的に管理する「SECUREGATE」により、データベースに対する処理を 記録して監査証跡化することが可能。バックアップデータや各種ログの暗号化もできます。また、書類には特殊な地紋を印刷して不正コピーを抑止することができます。
そして「人事奉行」「給与奉行」(株式会社オービックビジネスコンサルタント)は利用者の中で誰が、いつ、どの社員のデータを操作したのか一覧で確認することが可能です。また、確認した操作履歴は[転送]ボタンを押すことで、外部データとして管理することも可能です。
ソリューションの導入にあたっては、まず人事給与業務に関する自社の課題とニーズを整理し、それに合致した機能を備えた製品を選択することが大切です。
人事給与ソリューションに関して、基本的な機能に遜色はありません。しかし、基本機能以上のことを望むとそれに伴ってランニングコストや導入コストが高くなる傾向にあります。導入あたって、運用でカバーできることをすべてシステム化しようとすると資金がいくらあっても足りなくなってしまいます。
たとえば、SMILEシリーズの多彩な機能が用意されている「SMILE BS 人事給与」(株式会社OSK)は、必要な機能を選択することで、カスタマイズを必要最小限に抑え、自社にとって最適なシステムを構築することができます。また、ユーザ自身で自由に項目追加や帳票レイアウトの変更をすることもできます。
そして、「ADPS 戦略人事統合システム」(カシオ計算機)では、学校法人、自治体、金融機関、医療機関などの業種特性に対応した業種別ソリューションが用意されています。

様々な帳票を出力する必要のある人事給与業務では、必要な帳票を必要な形式で簡単に出力できるかどうかが業務効率に大きく影響します。
システムで人事情報を入力すると、証書として発行でき、別途書類作成などの業務を省略することができる。「SMILE BS 人事給与」(株式会社OSK)は、企業のニーズに応じた様々な給与明細をご用意しています。例えばA4カット紙、連帳、袋とじ形式などの出力に対応しており、また、テキストファイルに出力して、表計算ソフトやWeb閲覧に展開することもできます。その他、豊富な帳票を標準で出力することが可能です。
まずは自社の業務にマッチする出力帳票かどうかをチェックしてみましょう。
パッケージとして提供されている製品であっても、導入にあたっては製品ベンダのきめ細かいサポートが必要です。自社に最適なシステムを構築するため、各ベンダがどのような導入サポートを提供しているのかを詳細に確認することが大切です。
また、導入したシステムを十分に利用するため、運用コストを削減するためには、導入後の運用サポートの内容がさらに重要になってきます。
「SMILE BS 人事給与」(OSK)では、システム運用に必要な諸要件をヒアリングし、専任スタッフがお客様に代わりSMILE BSのインストールと初期設定を行う「導入設定サービス」、実際に利用するユーザに利用方法を訪問して説明する「訪問指導サービス」、保守サービス契約期間中はいつでも最新版をダウンロードできる「ソフトウェア更新サービス」などのサポートサービスを用意しています。
「ADPS」(カシオ計算機)は、法改正対応を含むソフトウェア保守サービス、データ移行支援などの導入支援サービス、システム構築の際のプロジェクト管理・アドオン開発など、豊富なサポートサービスがあります。

人事給与システムを実際に利用する際の自社の利用規模を再度よく確認し、それに見合う利用規模の製品を選定する必要があります。各製品の導入事例等も参考にして、自社にとっての適正な利用規模が想定されているかどうかを検討しましょう。
また、最初は小規模向けの製品の導入を検討している場合も、グレードアップが容易かどうかを確認しておくことで、将来の規模拡大にスムーズに対応できるでしょう。
