サムスン、CPT を通じて中国パネル工場進出を策略
2010年02月08日13時40分 配信サムスン電子副総裁兼モバイル通信部総監督の金在権氏(JK Kim)は4日に台湾を訪問した。情報によると、同氏の台湾訪問はパネルメーカーCPT(中華映管)への投資を行い、CPT 傘下の中国A株上場企業「CPT Display Technology(ビンビン東)」を通じて福建省福州に液晶パネル工場を設立することが目的と見られている。同社は中国に7.5世代工場建設を予定しているが、単独での進出と台湾企業を通じた進出の両面で進出への足がかりを模索している。
こうした憶測に対し CPT スポークスマンは4日、「当社は常にオープンな態度で海外戦略パートナーとの提携を模索している。提携交渉を進めている相手やその方向性については、今後新たな進展があれば公表する」と表明している。
台湾政府はパネルメーカーによる中国進出を未だ解放していないが、仮に GO サインが出された場合、CPT とサムスンは共同で中国進出を進める可能性が高いと見られている。
調査によると、金在権氏は今回の台湾訪問で、CPT の G6 工場生産量の約4割分のパネル調達契約を締結する見通しだ。サムスンは昨年12月に調査団を率いて CPT 工場を訪問、発注に向けての準備を進めてきた。サムスンは今回の提携を期に CPT との連携をさらに発展させ、株式購入も視野に入れていると予想される。
CPT の大株主である TATUNG(大同)は先日、CPT の持ち株26万株をクレディ・スイス証券に売却した。市場ではクレディ・スイス証券の背後にはサムスンが控えているとされ、TATUNG、Compal とともに CPT の大株主に浮上すると見られている。
サムスンが CPT から調達するパネルは、ノート PC用、TV 用が含まれ、当初は生産能力の2割を、年間では4割まで拡大する見通しで、サムスンは CPT の最大顧客へと浮上する。ちなみに、その他の台湾パネルメーカーである AUO、CMO(奇美電)、INNOLUX(群創)、WINTEK(勝華)、Giantplus(凌巨)などもいずれもサムスンのサプライチェーン パートナーである。
サムスンは蘇州への G7.5 工場建設の意向を持っているが、中国政府の許可獲得に難航しており現時点では着工時期が見えない状況だ。一方、中国市場では CPT、AUO、CMO といった台湾企業がその存在感を高めており、中国政府も台湾企業の進出を望んでいると伝えられている。こうした状況下、サムスンは台湾企業との共同進出を模索し始めている。
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