『PostgreSQL 8.4』公開、性能面やセキュリティ面などを強化
2009年07月03日11時30分 配信オープンソース データベース『PostgreSQL』の最新バージョン 8.4 が、1日に公開となった。
PostgreSQL 8.4 には、旧版の 8.3 から293項目の機能強化が加わっており、今回の更新はパフォーマンス向上が主体となっている。
PostgreSQL 開発プロジェクトでコアチームに所属する Josh Berkus 氏は取材に対し、次のように答えた。「すべてのユーザーが等しく恩恵を受けるようなパフォーマンスの改善は何もない。しかしながら、いくつかの一般的な特定用途において、劇的なパフォーマンスの改善をもたらす変更を複数盛り込んでいる」
現在、オープンソース業界には大きな変動の時が訪れようとしている。PostgreSQL と競合関係にあり、やはりオープンソースのデータベースを開発する MySQL AB は、Sun Microsystems 売却に伴い Oracle に吸収される日も間近い。
プロプライエタリなデータベース製品を手がける大手の Oracle に組み込まれた場合、MySQL が新しい組織の中でどのような変化を遂げていくのかまだ何も分からない。一方で、PostgreSQL 開発の歩みは立ち止まることを知らない。
PostgreSQL 8.4 では多くの変更を盛り込んでいるが、その1つが一部の複雑なレポート作成クエリにおける性能向上だ。Berkus 氏によると、旧バージョンに比べてパフォーマンスが400%近くも向上しているという。また、データベースの復元に関しても、『Parallel Restore』機能によって高速化しており、ユーザーが使用するプロセス数にもよるが、新規データベースの読み込みや既存データベースの移行は、これまでに比べ8倍ほど速いと Berkus 氏は説明する。
セキュリティ面でも、新たにコラム単位の権限設定機能を実装することで大幅に強化された。この機能は、機密データに対するきめ細かな制御を可能にするものだ。また同機能には、SQL インジェクションによるデータの漏洩を制限できるという利点もある。
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