Sun、一部クローズドソースで『MySQL Enterprise』を更新
2008年11月20日12時40分 配信Sun Microsystems は19日、オープンソースのサブスクリプション型企業向けデータベース『MySQL Enterprise』の更新版を発表した。ただし、一部のコンポーネントは有料顧客向けで、クローズドソースとなっている。
今回の『MySQL Enterprise Fall 2008 Release』で目を引くのは、新しいツール『MySQL Query Analyzer』が含まれている点だ。このツールは、データベース効率の向上を助けるためのプロプラエタリ ソースのコンポーネントだ。
MySQL Query Analyzer ツールは、MySQL サーバーの常時監視ツール『MySQL Enterprise Monitor』と統合され、データベースのクエリの状況を監視する。これにより、データベース管理者はボトルネックを発見し、コードを最適化できるようになる。ただし、この機能の提供を受けられるのは MySQL の有料顧客に限定されている。
Sun の MySQL 部門でシニア製品マーケティング マネージャを務める Rob Young 氏は、取材に対して次のように述べた。「Query Analyzer はプロプラエタリなツールであるため、クローズドソースのコンポーネントを含んでいる。このツールは、われわれが企業顧客に対してのみ提供するクローズドソース製品だ」
Sun は今年1月に MySQL を10億ドルで買収した。その数か月後から、MySQL がそのコードのより多くの部分をクローズドソースにするのではないかという懸念が広がっていたが、今回それが現実となった格好だ。
しかし Young 氏によると、Query Analyzer は、有料顧客だけに提供されているとはいえ、すべての MySQL ユーザーに役立つものになる可能性があるという。
「有料か無料かにかかわらず、このツールがすべてのユーザーに対して幅広く適用可能な性質のものであると、われわれは確信している。当面の計画としては、このツールをプロプラエタリな商用製品として提供していくが、われわれとしてはあらゆる選択肢を残しておくつもりだ。『GPL』としてリリースする可能性もあるが、現時点ではさまざまな選択肢があるということだ」と、Young 氏 は語った。
MySQL は2005年に入って、サブスクリプション方式のサポートサービスとして『MySQL Network』の提供を開始した。2006年には、MySQL Network に替わるものとして MySQL Enterprise の提供が始まった。現在では、MySQL Enterprise Monitor ツールが MySQL Enterprise 製品の重要な部分になっている。
Query Analyzer ツールでは、複数の MySQL データベース サーバーにまたがって、データベース クエリや実行時間を集約的に見ることができる。このため、同ツールを利用することによって顧客が得るメリットは多いと、Young 氏は強調している。
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