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『MP3』特許侵害訴訟で Microsoft に光明
2008年10月01日13時30分 配信音声圧縮技術『MP3』のライセンスを巡り、Alcatel-Lucent が Microsoft を特許侵害で訴えていた案件で、米連邦巡回控訴裁判所が、Alcatel-Lucent にとって大きな打撃となる判決を下した。
最高裁判所に上告される訴訟が少ないことを考えると、同案件はこれで決着を見る可能性がある。Alcatel-Lucent の主張が通っていれば、Microsoft は15億ドル強の賠償金を支払うことになっていただろう。
控訴裁判決では、Microsoft が『Windows Media Player』(WMP) で MP3 技術を使用するにあたり、MP3 圧縮コーデックにおいて正当な特許を持つと Microsoft が主張するドイツの研究機関、Fraunhofer Institute for Integrated Circuits から適切なライセンスを得ていたとの下級裁判決を支持した。
この訴訟は2003年に始まったもので、Microsoft が WMP で MP3 を使用するためのライセンスを巡って争われてきた。Microsoft は、同コーデック技術のライセンスを Fraunhofer から1600万ドルで取得した。MP3 技術は、Fraunhofer が Bell Labs およびフランスの電機メーカー Thomson と共同開発したものだ。
Alcatel-Lucent の主張によれば、Bell Labs は、Fraunhofer が開発に関与する前に MP3 関連の特許を複数取得していたという。Bell Labs は、親会社だった Lucent Technologies と Alcatel が2006年に合併したことにより、Alcatel-Lucent の傘下に入っている。
Alcatel-Lucent は、あらかじめ WMP をインストール済みのパソコンを販売したとして、ハードウェア ベンダー各社を追求した。同社 (当時 Lucent) は、まず Dell と Gateway を訴えたが、『Windows XP』とともに WMP を提供していた Microsoft は、その立場から同訴訟における被告の役割を自ら引き受けた。
そして2007年2月には、Microsoft が該当特許を侵害したとし、販売済みパソコンの総額に基づいて15億ドル強の賠償金を支払うよう命じる陪審評決が出た。同年、Microsoft が MP3 エンコーディング技術に必要なライセンスを Fraunhofer から取得済みと主張して控訴した際、米連邦地裁の Rudi Brewster 判事は、Microsoft が特許侵害に問われないとして、上記の陪審評決を覆している。
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