2010年2月2日
安全な情報システム基盤のうえでのデータ管理は、現在の企業における最重要課題だ。特にJ-SOX法の施行後、コンプラインス面からデータセキュリティの必要性がより高まっているが、日々、増え続ける膨大な量のデータに対し、セキュリティ不安も増大する一方だった。しかし、近年、安全かつ効率よくデータ保守、運用をはかるストレージ製品が数多く登場している。その多くは、iSCSI対応など、シンプルに運用できる機能を持ちながらも、中堅中小企業でも導入しやすい価格帯に抑えられている。製品導入によって管理コストの大幅な削減も可能だ。今回は、ローコストで導入できるストレージソリューションを紹介する。
周辺機器とのパッケージ製品で割安で導入
社会的に、企業の情報システム部門においてセキュリティ強化やシステムの見直しが必要とされているなかで、ベンダが独自の初期導入パッケージキャンペーンや、ストレージネットワーク構築のための必要機器をバンドル化して割安で提供するサービスを行っている。このような、キャンペーンを活用することで、初期投資の費用を抑えながら導入した際のコストメリットを実感することができるだろう。
例えば日本アイ・ビー・エムは、中堅中小企業向けのディスクストレージ 、IBM System Storage DS3200 EXPRESSに300GBのハードディスクを増設、周辺機器の接続ケーブルなどをバンドルし、定価1,113,000円をパッケージ価格として766,500円(税込)で提供している。サーバと複数ストレージ機器とを連携するHBA(Host Bus Adapter)がバンドルされているため、分散していたストレージ機器の統合を行うのに最適なモデルと言えるだろう。
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中堅中小企業向け低価格ストレージがより安価で購入可能に
2008年以降、従来のミドルレンジクラス並みの機能を持ったエントリーモデルが、導入しやすい価格帯で発売されるようになった。その多くは100万円以下で購入できる。このような中堅中小企業向けの低価格ストレージ製品は、価格メリット以外にも大きな魅力がある。それは、ハードウェアの扱いやすさである。サーバ接続などのセットアップや、導入後の保守、運用をユーザ自身で簡易に行えるのが大きな魅力だ。また、低価格でありながらも、消費電力が考慮されたストレージ製品も増えてきているため、初期導入時だけでなく、長期的なコスト削減も見込める。
富士通は、上位クラスの機能を備えていながらもコストをかけずに導入できるディスクストレージ、ETERNUS DX60を724,000円(税別)より販売している。スペックだけでなく、最大50%の省電力化を実現し、2.5インチSASディスクドライブをサポートするなど、環境にも配慮したモデルとなっており、導入に掛かるイニシャルコストに加え、電気代などのランニングコストも抑えることができ、リプレースメリットが実感できる。
日立製作所からは、主に中堅中小企業の利用を考えられたエントリーモデル、Hitachi Simple Modular Storage 100が、997,500円(税込)より販売されている。従来は、大規模な利用を想定した製品の販売が主であったが、100万円を下回る導入しやすい価格帯で新たにラインアップされ、中堅中小企業の小規模な部門システムに最適なストレージである。また、特長としてユーザによるシンプルメンテナンスを掲げており、運用、保守に掛かるコストを削減するにも一役買う。
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安価でストレージネットワークが構築できるiSCSI対応製品にも注目
ストレージと基幹システムを結ぶ際に、FC-SAN(Fibre Channel-Storage Area Network)と呼ばれるネットワークを用いられることが多いが、FC-SANを導入すると、専用ハードウェアや管理者が必要になるなど、新たなコストを生むことにもなる。そこで、ストレージ構築とネットワークの簡易化に大きな役割を果たしているのが、急速に普及しているiSCSIの存在だ。iSCSI接続では、オフィスなどで使用されている一般的なイーサネット回線を活用して接続できるため、低価格でのストレージネットワーク構築が可能となる。多くのコストが必要となるFC-SANと比べて、安価で導入できるため、中堅中小企業において導入が進んでいる。
DELLから発売されている、PowerVault MD3000iは、iSCSI接続によるストレージネットワーク構築を前提として設計されたハードウェアだ。717,000円(税込)からという低価格ながらも、管理ソフトウェア(モジュラーディスクストレージマネージャ)が付属されるなど、導入から運用にいたるまでに必要な機能をすべて兼ね備えている。
日本HPの中堅中小企業向けストレージソリューションのMSAシリーズにも、iSCSI採用モデルである、HP StorageWorks Modular Smart Array 2312iが1,092,000円(税込)よりラインナップされている。小規模構成にて導入した後、必要に応じて容量の拡張が可能である。
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中堅中小企業モデル出揃った今がリプレースの好機
近年、各ベンダから発売されているストレージソリューションは、中堅中小企業の部門単位からでもスタートできるよう、低価格に設定されている製品が増えてきている。また、規模と予算に応じて、社内全体へソリューションを展開させていけるよう、ディスクを大きく拡張できるようになっている。安価で高機能な製品が他機種出揃っている今こそが、ストレージ機器をリプレースする最適な時期と言えるだろう。
【お詫び】
公開当初、掲載画像に一部誤りがありました。お詫び申し上げますとともに、訂正させていただきます
(2010年2月2月 18:43)。
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| 第1回 | TCO削減に発揮するハードウェア投資 |
| 第2回 | サーバ投資をいま一度考える |
| 第3回 | これからではなく、今考えるストレージの刷新 |
| 第4回 | ビジネスPCのリプレースで日常業務に変化を |
| 第5回 | ビデオ会議システムで差をつける |












