2008年10月21日
各業種に特化し、必要な標準機能を備えたERPパッケージである業種特化型ERPは、大きなカスタマイズなしでも活用できることがメリットであり、短納期・低価格での導入が期待できる。あまりコストはかけられないが、業種における一通りの機能を必要とする中堅中小企業などに適したソリューションである。ERP市場の競争が激しさを増す今日、各ベンダは製品の差別化を図るため、それぞれの特色とノウハウを活かした業種特化型ERPを提供している。今回は、業種特化型ERPの代表的な製品を紹介する。
TENSUITE for Wholesale
日立情報システムズ
約3,000システムの販売実績を持つ基幹業務パッケージTENSUITEの、卸売業向け販売管理システム。情報システムの統合により、業務フローを整理して流れを円滑化し、また標準搭載のBIツールを活用することで、ボトルネックの特定、市場動向の分析が可能となる。受注、発注、出荷などすべての業務を連携することにより、部門間での情報共有が強化されると共に、重複入力の無駄、人的ミスを排除し、業務効率を大幅に向上できることがメリットである。また、在庫の「見える化」によりキャッシュフローの改善を図り、データの一元管理により顧客のニーズに正確かつ迅速に対応できる。輸出入管理やロット・ロケーション管理などの豊富な機能を備える他、自社にあったシステムを容易に構築できる、専用のカスタマイズツールを利用することで、短期間・低コストでのシステム導入を可能にする。TENSUITEでは、入力データの正当性の確保、アクセスログの収集、与信チェックなど、内部統制強化を支援する機能も共通に備えている。
R-PiCS V3
リード・レックス
製造業向け生産販売一体型・完全Web対応ERPパッケージ。製番管理とMRP管理の「いいとこどり」で計画変更に強く、かつ個別原価の把握が可能。540サイトの導入実績を基に、豊富な機能により製造業の多様な業務課題を解決する。 日本の製造現場の実情に合わせて改良を重ねた純国産パッケージであり、他言語対応により海外にも積極的に展開している。部品表をベースにした組立型、加工型への対応、パラメータ設定による見込生産、半見込生産、個別受注生産への対応など、多様な業種業態への柔軟な対応が可能である。また、販売・原価・輸出入・環境負荷管理・Web-EDIなど、製造業に必要な豊富な機能を装備。 適用分析で利用される標準業務フローによるリスク評価、承認ワークフロー機能の装備など、内部統制を考慮した業務処理モデルになっている。
MJSLINK II
ミロク情報サービス
財務・人事給与・販売管理から、支払・入金管理機能まで備える、中堅中小企業向けERPパッケージ。従来製品に比べ、入力者別の機能制限・厳しいセッション管理・パスワード有効期間の指定など、IT内部統制への取り組みを強化している。支店・グループ会社で入力できる部署入力では、経理部門が一括して作業するのではなく、各拠点での入力処理を可能にすることでルーチンワークのIT化・分散化を推進し、日常業務の効率化を支援する。ナビゲーション画面では、各アプリケーションの他、外部システムや日常利用するExcelなどのファイルも、メニューに自由に組み合わせることが可能であり、パッケージの枠を超えた操作性を実現する。さらに、電話番号辞書、Googleマップ連動、スケジュール機能、付箋・メモ・掲示板などの備忘録機能を備えることで、ユーザビリティも追求している。財務管理では、病院、公益法人、社会福祉法人、学校法人、宗教法人用に特化したアプリケーションも用意している。
特集「一歩先行く中堅中小企業向け業種特化型ERP」
| 第1回 | パッケージよりも特化型ERPでカンタン導入 |
| 第2回 | 要チェック!特化型ERPソリューション |
[一歩先行く中堅中小企業向け業種特化型ERP関連ページ]
- 業種特化型ERP
- MJSLINK II (株式会社ミロク情報サービス)
- R-PiCS (株式会社リード・レックス)
- TENSUITE for Wholesale (株式会社日立情報システムズ)













