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帳票ソリューションでここまでできる! 第4回:ソリューション最前線~ウイングアーク テクノロジーズ~

2008年8月26日

帳票ソリューションにおいて、実際の利用シーンで求められることは何であるか。ユーザビリティ、セキュリティ、製品連携など、今必要とされる具体的な製品の特徴や機能などについて、ベンダに直接インタビューすることでその実情に迫る。
今回は、その専門性を活かして帳票ソリューションの市場を牽引するウイングアーク テクノロジーズ株式会社に、帳票ソリューションの現在のニーズ、製品の特徴、そして販売戦略についてうかがった。

- 今、求められている帳票ソリューションとはどのようなものですか?ウイングアーク テクノロジーズ株式会社 マーケティング部 谷口 功 氏

現在、大企業であっても、中堅中小企業であっても、帳票ソリューションに求められることは広がりつつあります。帳票システムの活用方法として、これまでのように経理業務の効率化だけではなく、フロント業務においてオンデマンドの帳票をうまく活用し、お客様へ見栄えのよい帳票を提示することで、競争を有利に進めるというように幅広い使われ方をされるようになってきました。

帳票システムに関するニーズは、「表現力」、「帳票の様式」、「ツール活用」という3次元的な広がりを見せています。「表現力」の広がりとは、「カラーで印刷したい」、「高速で印刷したい」、「セキュリティを強化したい」、「グラフィック処理をしたい」といったような表現力の要望の高まりです。また「帳票の様式」の広がりとは、これまでのような伝票、請求書、発注書などにとどまらず、工程表、成績表、提案書なども帳票として扱われるようになり、帳票の様式が増えてきたことを意味しています。「ツール活用」については、プロジェクトでの帳票活用、全社・企業間での帳票活用、情報系システムの強化、フロント業務の帳票IT化などのニーズが出てきました。

図1:表現力豊かな帳票をPDF形式によりイメージそのままに表示可能

出典:ウイングアーク テクノロジーズ(2008)
図1:帳票ニーズの3次元的な広がり

従来のように、伝票発行が安く簡単に行えるということも、帳票ソリューションのひとつですが、我々としては、やはりこの3次元の広がりすべてを網羅できるようなものにしたいと考えています。

- ユーザビリティに関する製品の特徴について教えてください。

ユーザビリティについては、帳票システム全体の流れを考える必要があり、いわゆる帳票ツールだけで考えることはできません。帳票データの流れは、「いれる」、「ためる」、「ひきだす」という3つの大きな要素から成り立っています。それに対して、我々は3つのツールをご用意しています。「いれる」要素に対応するのは、帳票の入力画面を設計する「StraForm」。「ひきだす」要素を担うのは「SVF」で、ERPなどからデータを引き出すと共に出力環境をご提供します。さらに「ためる」の要素に対応するのは「Dr.Sum EA」であり、データをためて活用するビジネスインテリジェンス(BI)ツールです。

例えば、帳票データの元になっているのは集計データですが、通常帳票ツールから集計データを出すことはできません。また、これは日本人ならではのニーズですが、集計データの縦軸と横軸入れ替えるなどの操作も必要となります。このような操作を行う帳票システムはこれまでありませんでした。帳簿伝票類とともに、BIツールによってこのような集計表を出力できることによって、ユーザビリティを高めることができます。

次に、データ入力を行う画面は、ERPであったりホストの画面であったりするわけですが、そのような入力フォームより、出力画面をイメージできる帳票型の入力画面から、入力を行った方が便利な場合があります。例えば各種申請書などは、元の申請書の配置通りに入力できた方が、入力する側にとっても、後に処理を行う側にとっても扱いやすいことがあります。これも日本人に特有なニーズですが、それを実現するのがStraFormです。Word、Excel、PDF、紙などの原型となる帳票イメージから、簡単に入力画面を作ることができるツールです。このように帳票ツールに、入力画面開発ツール、BIツールを組み合わせることによって、実際の帳票データの流れに沿ったユーザビリティを追求していくことができると考えます。

図2:データの流れ「いれる」、「ためる」、「ひきだす」を一気通貫に解決

出典:ウイングアーク テクノロジーズ(2008)
図2:データの流れ「いれる」、「ためる」、「ひきだす」を一気通貫に解決

- 入力画面開発ツール「StraForm」はどのような製品ですか?

現在、Excelを使用して見積書などを作成することを廃止する方向へ向かっています。それはExcelなどの場合、データが個人のPCにだけ入ってしまうため、担当が代ったときなどに記録が失われる可能性があり、ロットトレーサビリティの観点からも好ましくないからです。しかし、営業マンはExcelに慣れているため、システムが変わるとどうしても効率が落ちるということがあります。そこでStraFormでは、Webシステムであるのに、Excelで作成するのとほぼ同様な形式で入力できるフォームを作成することができます。

入力画面の開発も非常に簡単です。実際、白紙の状態から入力画面を設計することはほとんどなく、Excel、Word、紙などの原型を元に設計を行うケースがほとんどです。StraFormでは、原型となる帳票のイメージをそのままインポートし、その上をなぞるように入力フォームやプルダウンなどを配置していくだけで、プログラムレスで簡単に入力画面の設計を行うことができます。家電と同様に、複雑な機能を複雑に実現するのではなく、複雑な構造を隠して簡単に扱うことができるという発想で開発された製品です。

図3:帳票とデータを結ぶシームレスな業務フローを実現

出典:ウイングアーク テクノロジーズ(2008)
図3:今使っている帳票を取り込み、簡単にそのままの形でWEB画面を生成

- 製品連携について教えてください。

多くの企業において、帳票ソリューションを導入する際、経理作業の効率化、ペーパレス化などの目的からスタートし、徐々にニーズを広めていきます。このとき、通常はハードもOSもプリンタも、ひとつのメーカの製品で統一することによって、無駄な部品を購入することなく、帳票システムの資産化を図る方法を総合的にご提案することになります。

このとき、私どもでは「総合帳票基盤」というものをご提案しています。大手から中小企業まで企業規模に限らず、また、情報系データからの出力であるか、基幹系(会計系)データからの出力であるか、という領域に限らず、全てを網羅するのが私どものコンセプトで、それを実現するのが「総合帳票基盤」です。これは私どもの強みの1つと言えるでしょう。

総合帳票基盤は、帳票出力の部品を40数種類持っており、上位側がたとえば情報系システムであれ基幹系システムであれ、SFA系であれCRM系であれ、様々なアプリケーションがこの帳票の共通サービスを使うことができ、重複して部品を用意する必要がなくなります。これにより、コストダウンを図れると同時に、将来的にも柔軟なシステム構築を行うことができます。このように、いわゆる基盤として帳票のシステムを考えるのが昨今の流れです。

また、日本ではプリンタメーカが多く、企業内に様々なメーカの製品があるのが一般的です。そして各社が独自のプリンタコマンドを持っているため、出力データはそれぞれのコマンドで送らなければなりませんので、なかなか統合的に扱えないことがあります。

私どもでは、プリンタメーカのすべてのプリンタドライバを自社で開発しています。さらに通常プリンタメーカのドライバはWindowsですが、企業によってはUNIXやLinuxで使用したいということもあり、自社開発のプリンタコマンドはすべてJavaで作成しています。Java Printと言われますが、国内外のプリンタドライバをすべて1つのパックにまとめたモジュールを搭載していますので、様々な環境に柔軟に対応することができます。これは私どもの製品の大きな特長だと思います。

図4:帳票実装モデルアライアンアスパートナー

出典:ウイングアーク テクノロジーズ(2008)
図4:帳票実装モデルアライアンアスパートナー

- セキュリティに関する特徴について教えてください。

セキュリティ機能の特徴の一つに、IC認証カードセキュリティが挙げられます。実際にICカード認証を取り入れたことによって、出力したものの取り違えや、無駄な出力がなくなり、30%の経費削減になったというデータがあり、セキュリティの向上とコスト削減が同時に実現できます。このとき、拠点からの利用も想定し、遠隔地からでもユーザ認証が行えるのも特徴です。

通常、このようなセキュリティ機能を持たせるためには、1つのメーカ製品で統一する必要があると思われがちですが、現実問題として、企業には複数メーカの製品が入っているため、実現させるためには制限があります。しかし、先ほどのプリンタドライバと同様に、我々の場合は各メーカと提携していることで、どのメーカにも対応するマルチベンダの製品をご提供することができます。そのため、異なるメーカの製品がある場合でも、また将来的にメーカが変わった場合でも、環境に左右されずに機能を使い続けることができるのです。

また、内部統制上、セキュアなPDFの運用が要求されるとき、PDFに関する各種セキュリティ機能も導入できます。暗号化、符号化による文書の不正利用や持ち出しの抑止、透かしによる不正コピーの防止、URL・期限による閲覧制限の設定、サーバ上のみで閲覧可能とする機能などがあります。またこのとき同時に、複数のPDFファイルを1つのPDFファイルにマージして再構成する機能や、PDFにWord、Excel、TIFFなどのファイルを埋め込んで、業務に必要なドキュメントを一元化する、などの便利な機能もご利用いただけます。

図5:帳票実装モデルアライアンアスパートナー

出典:ウイングアーク テクノロジーズ(2008)
図5:帳票実装モデルアライアンアスパートナー

- Bizma!読者へのメッセージ 最後に、帳票ソリューションの導入を考える中堅中小企業の担当者様へメッセージをお願いいたします。

帳票ツールというのは、まず技術者が使うことが前提にあり、そのなかでエンドユーザ様がまず目指すものは開発効率とメンテナンス性です。これらを追求することが、回り回ってコスト削減とセキュリティの向上につながっていくと思います。
私共では、何よりもお客様に安心して、長く使っていただきたいという姿勢で製品をご提案しております。そして、そのための技術者に対する情報提供、トレーニング、そして、それに対する様々な付加サービスの提供を行い、全面的なバックアップ体制を整えています。
そして最後に、マルチベンダということがエンドユーザにとって大切な要件だと思います。実際の業務や運用にあわせて、様々な製品とどうつながるのか、といったような点に注目して、帳票ソリューションの導入を考えていただきたいと思います。

取材協力:ウイングアーク テクノロジーズ

特集「帳票ソリューションでここまでできる!」

第1回 ペーパーレス化だけがメリットではない
第2回 3種類の帳票パッケージを目的で使い分け
第3回 ソリューション最前線  ~JFEシステムズ~
第4回 ソリューション最前線 ~ウイングアーク テクノロジーズ~

[中堅企業でいま”導入すべき”帳票関連ページ]

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