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徹底調査!中堅中小企業のIT投資

2007年10月1日

IDC Japan株式会社が2007年7月26日に発表した2006年~2011年のIT投資予測によると、従業員数999人以下の中堅中小企業(SMB)市場IT投資の2006年~2011年の年間平均成長率は3.7%で従業員数1,000人以上の大企業の1.1%を大きく上回り、2011年には4兆3,721億円の投資規模に拡大すると見ている。

1、SMB市場のIT投資成長率

IDC Japan株式会社 ITスペンティンググループマネージャー 笹原 英司、IDC Japan株式会社 ITスペンティングリサーチアナリスト 市村 仁-中堅中小企業(SMB)市場のIT投資成長率の予測は?

2006年~2011年までの年間平均成長率は、従業員数1000人以上の大企業では、ほぼ1%程度になるのに対し、従業員数999人以下の中堅中小企業(SMB)では、3~4%の高い成長率で推移していくと予想しています。

-それは、どのような影響によるものですか?

大企業では、コンプライアンス対応や既存システムの更新などの需要は見込めますが、ROI重視のIT投資が定着し、成長率の大きな伸びは期待できないでしょう。それに対してSMBでは、業況の回復や新サービスの開始などに伴い、成長企業を中心として、徐々にIT投資が活発になってくると考えられます。

-SMB市場で特にIT投資が活発となる分野は?

まず、情報サービスと流通・小売が挙げられるでしょう。また、景気動向と連動する傾向にあることから、輸出が好調な大手製造業などによって牽引され、またその波及効果による影響を受けた製造業の企業から、IT投資が伸びてくることが考えられます。


図1:中堅中小企業IT市場の成長率

2、SMB市場と大企業

-SMB市場と大手企業市場のシェアは?

2006年のIT投資シェアは、SMBが37%を占めています。また、2011年には、国内IT市場全体の投資額は13兆円を超え、その40%以上のシェアをSMB市場が占めると予測しています。

-SMB市場における、ITビジネスの動向は?

これまでのIT投資は大企業に集中していましたが、これからIT投資の約4割をSMBが占めることになり、大企業における市場の伸びが期待できないということになれば、ITベンダーの戦略は、従来のビジネスモデルのみでは限界があります。つまり大企業中心の「80対20の法則」(売上の8割を2割の優良顧客が生み出す)型収益モデルから多様で小規模な需要を集積する「ロングテールの法則」を応用した『SMBロングテール型』の収益モデルによるビジネス展開をせざるを得なくなります。今後のべンダーの成長は、このSMBロングテールの部分が鍵になってくると思われます。


図2:「SMBロングテール」とは? The IT Market’s $150B SMB “Long Tail”
http://blogs.idc.com/ie/?p=53

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